絶望の果てに

 

3年間忘れられないひとがいます。

 

 

 

 

 

 

昔はその人のことを好きだったけど

好きっていう単純な感情だけではなくて

憎しみとか、悔しさとか、色々混ざって

彼を神格化してる自分がいて、

 

誰に伝えても伝わらなかったから

ブログに書いてみる。

 

 

 

 

 

 

私は小さい頃から、勉強も、スポーツも、

比較的なんでもできて、性格も明るく社交的。

学校の先生にも可愛がられたし

友達も多かった。

 

 

 

 

高校は地元で一番の(と、いっても田舎のためそれほどレベルは高くない)学校に入学した。

努力すればすべて夢は叶ったし、

自分は特別な人間だとさえ思っていた。

 

 

 

 

しかし、高校に入学すると

自分は特別ではないと知った。

 

 

テストで万年一位を取り続けて難関大学医学部に合格したあの子

色々な芸能人に似てると言われる可愛いあの子

テニスで全国大会に行って表彰されたスポーツ万能男子

 

 

 

 

ど田舎の進学校でさえ、

私は何一つとして一位を取ることはできなかった。

 

 

落ち込みはしたけれど、それでも努力は続けて

自分のアイデンティティを感じるようにもなった。

 

 

 

高校3年生になって

日本の最難関の大学に行こうと決めた。

(西の方)

 

 

成績は全然足りなかったけど

頑張り次第では望みはあった。(と、思う)

 

 

 

 

高校には同じ大学を志望してる人がもう1人だけいて、

その人こそが、未だに忘れられない彼である。

 

 

 

彼は入学当初から頭が良く、成績もトップクラス。

彼とは元々友達であったが、

同じ大学を志望してると聞いて、はじめて意識するようになった。

彼と同じように勉強すれば追いつけるのではないかと考えた。

 

 

大学という遠い目標より、

目の前にいる人間の方が目標にしやすかった。

 

 

 

学校で彼がどこで勉強してるのか、

何時間どんな勉強してるのか知りたくて

彼を目で追うようになった。

 

 

 

たぶん、

目で追ってるうちにそれが好きという感情になったんだと思う。

 

 

 

 

 

 

でも、単純に、好き!って感じではなくて、

会えたら嬉しいと

いう気持ちはあったけど、

彼と同じようなことをしたいけど

なにか違うことをして、自分だけのすごさを見つけたくて、勝った気持ちになりたくて、

彼に悔しいって思わせたくて必死だった。

 

 

 

 

 

「勝ちたい」

 

 

って言葉がが一番合っていると思う。

 

 

友達に言っても全く理解してもらえなかった。

(余談だけどジョージ朝倉さんの漫画

溺れるナイフ」読んだ時に

私の気持ちはこれだ!!!って思った。

はじめのころのなつめちゃんのコウちゃんに対する気持ちがビンゴすぎた)

 

 

 

 

結局意識しすぎて友達だったのにそれ以来もう彼と話すことはできなかった。

 

 

 

 

自分の勉強不足も実力不足もあって、結果、大学は不合格だった。

でも、彼は絶対受かるって、そういうオーラがあって、私は何があってもこの人は受かるって思ってたし、実際に合格した。

 

 

 

 

 

 

 

半年近く話してなかったけど、

卒業式で、話しかけようか迷った。

ずっと後ろ姿追ってたし

もう会えないって分かってたけど

声はかけられなかった。

 

 

 

 

たぶん彼とっては私は意識するような存在じゃなくて

私が話しかければ話してくれたと思うし

なにも気づいてなかったと思う。

 

 

 

 

 

 

あれから3年経って、

新しい恋もしたし

充実した日々を過ごして

360日ぐらい彼のことは忘れてます。

 

 

 

でもたまーに

彼の夢を見る。

帰省したり、

彼が好きだったものをみたときとか、

1年に5日ぐらいだけ思い出す。

 

 

 

 

 

 

今はもう、彼のことを追いかけない

会いたいとも思わないし、

会わないほうがいいと思う。

 

 

 

 

でも、この思い出はたぶん一生私の心の一部にいて、

心臓を作って、私を生きさせてくれてるって信じてる。

 

 

 

 

 

 

長々しく語ってみた

 

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 @高校